「AWSの資格って、何のメリットがあるの?」
「AWSの資格ってたくさん種類があるけど、どれから目指せば良いの?」
現在、企業の多くがAWSのスキルを持ったエンジニアを求めており、AWS認定資格を持っている人材は市場価値が高いとされています。
AWS資格を取得することで、AWSの技術や知識を証明でき、キャリアアップや転職の際にも大きなメリットとなります。
そこで、この記事では、「AWS資格のロードマップ」について紹介していきます。
私の実体験を交えて紹介していくので、是非参考にしてください!
AWSの将来性と資格をとるメリット
ここでは、AWSの将来性とAWS資格をとるメリットについて紹介していきます。
AWSの将来性
AWSは、クラウドコンピューティング業界でのパイオニアであり、現在も市場をリードしています。
以下の点から、AWSの将来性は非常に明るいと予測されています。
クラウド市場の拡大
IT業界全体がクラウドサービスにシフトしている中、企業のデータ管理やインフラがクラウド上で運用される流れは今後も加速すると考えられています。
AWSは、クラウド市場で最もシェアが大きく、他社サービス(Microsoft AzureやGoogle Cloud)とともに、ますます需要が高まると見られます。
技術革新とサービスの多様化
AWSは定期的に新しいサービスや技術をリリースしており、特にAI、機械学習、IoT、ブロックチェーンなどの分野におけるイノベーションが期待されています。
これにより、AWSは次世代技術のインフラとしても重要な地位を築きつつあります。
セキュリティとコンプライアンスの向上
クラウドセキュリティが進化し、業界標準のセキュリティ基準や法的なコンプライアンス要件に対応していることが、AWSの信頼性を支えています。
これにより、金融、医療、公共機関などのセキュリティ要件が厳しい分野でも導入が進んでいます。
グローバルなインフラ拡大
AWSはデータセンター(リージョンやアベイラビリティゾーン)を増やしており、世界各国で低遅延、高可用性のサービス提供が可能です。
グローバルな拡張は、地域特有のデータ規制や法規制にも対応でき、さらに企業の採用が促進されます。
AWS資格を取得するメリット
AWS資格の取得は、クラウド関連のキャリア構築やスキル証明に非常に有効です。
具体的なメリットは以下の通りです。
技術力の証明と信頼性の向上
AWS資格を取得することで、クラウド関連技術やサービスについての知識とスキルを証明できます。AWSの資格保有者は、実務でも技術力を活かしやすいため、企業からの信頼が高まります。
転職・キャリアアップに有利
AWSの資格は、現在のIT業界で高く評価されています。
AWS資格をもっていることで、クラウドエンジニアやソリューションアーキテクト、データエンジニアなど、クラウド関連の高需要な職種に就きやすくなります。
また、資格が評価されることで、昇給や昇進の機会が増え、キャリアアップにもつながります。
AWS資格の種類
現在(2024年11月時点)で、AWS資格は12種類あります。
基礎レベル
「AWSを今まで触ったことが無い」という方は、基礎レベルの試験に合格することで、AWSの基礎を身につけることができます。
AWS未経験者はまず基礎レベルの合格から目指すことをおすすめします。
CLF(Certified Cloud Practitioner)
CLFでは、AWSやクラウドの基礎的な問題が幅広く出題されます。
AWSサービス名とサービスの概要を紐づけることで合格に近づけます。
難易度:簡単〜普通
オススメ度:☆☆☆☆
対策教材:多い
私が勉強に使った教材
AIF(Certified AI Practitioner)
AIFでは、AIや機械学習の基礎やそれに関するAWSサービスについて出題されます。
こちらの試験は、2024年の8月に始まったばかりの試験であるため、全冠を目指している方は後回しにすることをおすすめします。
難易度:簡単〜普通
オススメ度:☆☆
対策教材:少ない
アソシエイトレベル
「転職やキャリアアップにAWS資格を利用したい」という方は、アソシエイトレベルのAWS資格を取得することで役立てることができます。
自分がやりたい業務に合わせたアソシエイトレベルのAWS資格取得を目指しましょう!
SAA(Certified Solutions Architect – Associate)
SAAは、AWSの設計に関する問題が多く出題されます。
様々な要素(パフォーマンス、コストなど…)に焦点を置いたAWSアーキテクチャの設計について勉強することで、合格に近づくことができます。
難易度:普通〜難しい
オススメ度:☆☆☆☆☆
対策教材:多い
私が勉強に使った教材
SOA(Certified SysOps Administrator – Associate)
SOAでは、AWSの運用に関する問題が多く出題されます。
普段AWSサービスの運用をしている方は、SOAに合格することでさらに理解を深めることができます。
難易度:普通
オススメ度:☆☆☆
対策教材:普通
私が勉強に使った教材
DVA(Certified Developer – Associate)
DAVでは、AWSの開発に関する問題が多く出題されます。
AWSサービスを使ってサービスやアプリの開発がしたい方に特におすすめです。
難易度:簡単〜普通
オススメ度:☆☆☆
対策教材:普通
私が勉強に使った教材
DEA(Certified Data Engineer – Associate)
DEAでは、AWSにおけるデータの取り扱い方に関する問題が出題されます。
データエンジニアリングの分野に携わっている方におすすめの資格です。
難易度:普通
オススメ度:☆☆
対策教材:少ない
MLA(Certified Machine Learning Engineer – Associate)
MLAでは、機械学習関する知識やそれに関するAWSサービスについて出題されます。
こちらの試験もAIF同様、2024年の8月に始まったばかりの試験であるため後回しにすることをおすすめします。
難易度:普通
オススメ度:☆☆
対策教材:少ない
プロフェッショナルレベル
「AWSのスキルに関して、周りより頭1つ抜けたい」という方は、プロフェッショナルレベルのAWS試験に挑戦することをおすすめします。
SAP(Certified Solutions Architect – Professional)
SAPでは、SAAより大規模なサービスに対する設計問題が出題されます。
より複雑なアーキテクチャに関する知識が求められます。
難易度:難しい
オススメ度:☆☆☆☆
対策教材:普通
私が勉強に使った教材
DOP(Certified DevOps Engineer – Professional)
DOPでは、より高度なAWSサービスの運用管理に関する問題が出題されます。
「開発→デプロイ→運用・保守」一連のAWSに関する知識が求められます。
難易度:普通〜難しい
オススメ度:☆☆☆
対策教材:少ない
スペシャリティレベル
「AWS資格全冠を目指している」という方は、スペシャリティレベルのAWS資格を取得することで、たくさんのAWS知識を持った貴重な人材になること間違いなしです!
SCS(Certified Security – Specialty)
SCSでは、AWSのセキュリティに関する問題が出題されます。
難易度:普通
オススメ度:☆☆☆
対策教材:少ない
MLS(Certified Machine Learning – Specialty)
MLSでは、AWSの機械学習に関する問題が出題されます。
AWSの知識だけでなく、機械学習に関する知識が必要になります。
難易度:普通
オススメ度:☆☆☆
対策教材:少ない
ANS(Certified Advanced Networking – Specialty)
ANSでは、AWSのネッワークに関する問題が出題されます。
個人的には、ANSが全AWS試験の中で1番難しかったです。
気を引き締めて取り組んでいきましょう!
難易度:難しい
オススメ度:☆☆☆
対策教材:少ない
AWS資格試験に合格するための勉強法
ここでは、AWS全冠を達成した私が実践した「AWS資格試験に合格するための勉強法」について紹介していきます。
1. 試験概要と参考書を読む
2. 試験問題を解く
3. 分からない箇所を調べる
試験概要と参考書を読む
AWS資格の勉強を始めるとき、最初に試験概要を知ることから始めていきましょう。
試験概要を読むメリットはたくさんあります。
・試験時間、試験形式がわかる
・出題される分野、AWSサービスがわかる
試験概要を読んだら次に、対象AWS資格試験の参考書を読みます。
参考書を読むことで、AWS資格に必要な知識を体系的に学ぶことができます。
AWS未経験者はイメージを掴むことが難しいので、参考書を読みながら知識を整理していくことをおすすめします。
試験問題を解く
次に、試験問題を解きます。
私が、AWSの試験問題を解くのによく使っていたのが「Cloud License」です。
Cloud Licenseとは、AWS資格の問題を解くことができる学習サイトです。
個人的には、Cloud Licenseでたくさんの問題を解くことで、AWS資格試験に合格する確率がかなり上がると思っています。
気になる方は一度、実際に問題を解いてみてください!
Cloud License公式サイト
分からない箇所を調べる
参考書を読んでも理解が浅い部分や間違えた試験問題は必ず調べましょう。
私がAWSの知識を深めるために「AWS Black Belt」をよく利用しました。
AWS Black Beltとは、AWSが無料で提供しているAWSサービス各種の要点をまとめた資料集です。
問題の解説理解の補助として、利用するのがオススメです。
AWS Black Belt
ケース別AWSロードマップ
未経験からAWSエンジニアになりたい
未経験からAWSエンジニアになりたい方は、まず以下の2つの資格取得を目指しましょう!
①CLF→②SAA
この2つの資格を取得することで、最低限AWS知識は持っていることを証明できます。
AWS設計のプロになりたい
AWS設計に深く携わりたい方は、以下の順で資格取得を目指していきましょう!
①CLF→②SAA→③SAP
これらの資格を取得することで、様々な要件に応じたアーキテクチャを設計する知識を得られます。
さらに経験を積むことで、大抵の要件には難なく対応できるようになるでしょう。
AWSの知識を開発に役立てたい
AWSの知識を使ってサービスやアプリの開発をしたい方は、以下の資格取得に挑戦しましょう!
①CLF→②DVA→③DOP
上記3つの資格取得を達成した頃には、開発に関するAWS知識を深く理解できているでしょう。
AWS全冠を達成したい
AWS資格を全て取りたい方は、以下の順で資格取得をとることをおすすめします。
①CLF→②SAA→③SOA→④DVA→⑤SAP→⑥DOP→
⑦SCS→⑧MLS→⑨ANS→⑩DEA→⑪AIF→⑫MLA
基本的にレベルの低い試験から受験することで、受験コストを抑えることができます。
⑩以降はまだできたばかりの試験のため、後回しにすることをおすすめします。
関連記事
AWS資格をとって変わったこと
私は、AWS資格を全冠したことで変わったことがたくさんあります。
・勉強する習慣が身についた
・AWSを使う仕事に就けた
・会社から報奨金がもらえた
・2024 All Certifications Engineersに選出された
さいごに
今回は「AWS資格取得するためのロードマップ」について紹介してきました。
是非この記事を参考にして、AWS資格取得を達成してください!
また、私のサイトでは他にもAWS初心者に向けた役立つ情報を発信しています。
興味のあるかたは是非、他の記事も覗いてみて下さい!
ご精読ありがとうございました!
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